看護師が行える注射の種類について

看護師の業務の中に、診察の補助があります。医師の指示にしたがい、注射や点滴などの医療行為を行うことが可能です。注射には看護師が行えるものと、医師のみが行えるものとあるため、事前に種類を覚えておきましょう。

大きく分けると皮膚、血管、筋肉です。皮膚注射は皮内と皮下に分かれており、皮内注射は表皮とその下にある真皮の間に薬物を注入します。治療でなくアレルギー検査やツベルクリン検査などで用いられる方法です。

皮下注射は皮膚と筋肉の間に薬物を注入する方法で、インフルエンザワクチンをはじめとしたワクチンで利用されます。予防接種のほとんどで用いられているといっても過言ではありません。

筋肉注射は、皮膚から最も遠い筋肉へ薬物を注入します。血管注射よりも早く効果が出るうえ、刺激の強い薬物を注入できるのがメリットです。予防接種と治療で利用されることが多いといいます。

血管注射には静脈、動脈と2種類存在していますが、看護師が行えるのは静脈注射のみです。直接静脈に薬剤や栄養剤などを注入します。最も早く効果が出る方法です。

動脈注射は医師のみが行える行為です。万が一大量出血をしてしまわないように、細心の注意を払って実行する必要があります。

なお、静脈採血や点滴を静脈にさすことも看護師の仕事ですが、動脈からの採血は医師のみが行う仕事です。医師が行えることと、看護師の行える注射の種類を覚えておき、医師の指示に従って実行することになります。

※なお、注射に関する基本情報はこちらのサイト(http://injection-guide.com)にも紹介されていました。